たまに治験と人体実験を混同して考えている人がいますが、この二つは全く別物です。
治験を受けに行くというと「人体実験受けに行くんでしょ?よくやるね」みたいな、
完全に間違った知識の元で会話をしてくるのです。

では、治験と人体実験とでは何が違うのでしょうか。
まず、治験は厳格な制度の元で行われ、治験に参加する人の権利や安全は高いレベルで
管理保障されています。
治験を受ける前に治験の中身について正しく教えられますし、その内容を聞いた上で
治験に参加するかどうかを自分で判断することができます。

また、治験に参加することを決めて治験が開始された後でも、どんなタイミングでも
治験からの離脱は可能となっています。
そして離脱したからと言って、不利益をこうむることは一切ありません。

それに比べて人体実験は法的な制約を無視して行われる実験で、被験者はその実験に対し
何の説明も受けることなく許諾など関係なしに行われます。
受けたくないという意思表示をしても、人体実験は行われてしまうのです。
しかも人体実験で行う実験というのは、安全性など全く考慮されておらず
実験の内容によってどんな問題が起こっても、被験者はその結果について保障されていません。

これが治験と人体実験の決定的な違いであり、全く別物だと言われる理由です。
治験=人体実験というイメージを持っている人がいるのは、こういった仕組みについて
知識が欠落しており、正しい認識がないことからの発言と言えるでしょう。

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